トラックパスはチームの協調作業のための開発環境です。プロジェクトチームが最高のパフォーマンスを発揮するために必要なクラウドサービスです。トラックパスを利用することで、どのようなことができるのかをご紹介します。
新しいツールを開発チームに使ってもらうためにはツールの機能は重要なことですが、利用する人たちが使いやすく少ない学習コストで利用できることだと考えています。トラックパスは、Tracと呼ばれるオープンソースのプロジェクト管理システムをベースにエンタープライズに向けたサービスとして開発されました。
また、トラックパスと密接に連携するソースコード管理システムは「Git」「Subversion」「Mercurial」という実績があり、広く利用されているソフトウェアと統合しています。トラックパスの開発チームは、Trac/Trac Lightningの開発者としてコミュニティに貢献しております。
1. 一元管理されたチケット管理
開発チームのメンバーにはそれぞれ期待されている役割や責務があります。プロジェクトを運営するために各役割の異なるメンバーの役割やタスクを共有しておくことが重要になります。 「だれが、なにをやっているのかよくわからない」という状況は避けなければいけません。 さらに、プロジェクトを開始したときから同じ目的を持って集められたメンバーが協力しなければ成功させることは難しいでしょう。
チーム内のメンバーが1,2名ならコミュニケーションコストや情報共有で困ることは少ないかもしれません。しかし、それ以上のメンバーが関係してくる場合、コミュニケーションコストが大幅に上がることが予想されます。(ブルックスの法則1 2 )
4,5名以上の開発チームに必要な仕組みとして、
- 常に最新状態が担保された課題管理・タスク管理ができること
- メンバーの役割によるフィルタ、レポートができること
- 期限の設定、担当社の設定ができること
トラックパスのチケット管理システムは、「バグ」「タスク」「インシデント」「課題」…メンバーの役割に応じた様々な仕事に対応することができます。さらに安全に情報共有する仕組みがあります。
2. ソースコード管理
多くの開発チームでバージョン管理システムの導入が標準的になっており、Git, Mercurial, Subversion を利用されたことがあると思います。バージョン管理システムは「構成管理」「リポジトリ管理」「ソースコード管理」などと呼ばれることもあります。
ソフトウェア開発に欠かせないツールになったバージョン管理システムをうまく利用する事はプロジェクト成功の鍵になります。
バージョン管理システムを活用するためには
- 基盤となるソースコードリポジトリを維持
- コミットルールの策定
- 自動化
トラックパスは、プロジェクトチームが重要な仕事に専念できるように
- リポジトリが正常に利用できるように24時間監視し
- トラブルによる開発遅延が起こらないようにサポートします。
プロジェクトは最初の成果物(たとえメモ書きレベルの仕様書でも)を書いたときから、製品を開発した後の運用フェーズ、さらに保守期間安定した開発環境とリポジトリを維持し続けなければいけません。
これらお客様から見えないが、製品を維持管理するためにとても重要な部分をトラックパスが対応します。
3. クラウドサービスのセキュリティ
クラウドサービスでは顧客の重要なデータを扱っているため、セキュリティに対して常に対策を取っています。
そのセキュリティ対策について、2種類の文書で明文化をしています。
これらはトラックパスを提供する当社の義務と考えており、安心して利用して頂くために策定しております。
現在利用頂いているお客様の特定の方のみとなりますが、NDA(秘密保持契約)を締結させて頂いております。
セキュリティ行動規範より当社の社員がお客様データに直接アクセスすることはありませんが、お問い合わせ頂ければNDA契約も可能です。
最後に一番重要なこととして、セキュリティを担保するためにはご利用者様の協力が不可欠です。
トラックパスが提供しているセキュリティ対策以外に守っていただきたいルールがあります。 利用者のプロジェクトチームや会社で徹底することを期待しています。
- プロジェクトに必要なくなったユーザアカウントが残っている場合、ロックするか削除してください。
- チームメンバーに定期的にパスワードを更新するように注意喚起してください。(1~3ヶ月毎の更新がおすすめです)
- 管理アカウントを利用すれば、すべてのアカウントをロックしたり、パスワードを強制的に変更することができます。厳密な管理をおすすめします。
- パスワードの有効期限機能を活用してください。
- 強いパスワードを作成するようにしてください。Microsoftが推奨する強いパスワードのページを参照してください。