プロジェクトが失敗に終わる可能性は非常に高く、 おそらく90–95%くらい
「オープンソースソフトウェアの育て方」という書籍があります。副題にフリーソフトウェアプロジェクトを成功させるコツとあるように、著者がオープンソースプロジェクトでの経験を元に実例を交えて説明されています。バージョン管理システムで有名なSubversionプロジェクトでの実際の経験から書かれています。 実践的な内容なので、ぜひソフトウェアエンジニアの方には読んで欲しい内容です。 (技術的な側面よりもオープンソースプロジェクトをうまく運営するための考え方やプロジェクト運営方法についての説明が多くなっています。)
さらに、うれしいことにウェブで全文を公開しているためだれでも読むことが出来ます(当然、日本語で)300ページにもなる専門的でためになる文書を公開された作者の方と翻訳者の方に感謝しなければいけません。
本の内容で特にビジネスアプリケーション開発の困難な点と共通する部分が多く(同じソフト開発なので当たり前ですが)さらに多くの課題に対処するための方法も参考になります。 「3. 技術的な問題」で紹介されているツールとその運用方法は、ビジネスアプリケーションの現場でも十分有効に使えるので、新入社員などに読ませるのも良いと思います。紹介されているツール群は若干古いですが、どのようなツールを、どのような場面で、どのように使っているのかを知る上でとても分かりやすいです。
また、「6.コミュニケーション」などは自分たちの開発でも学ぶべきコトが多いと思った部分で、読んでおくべき章だと思います。
ソフトウェアエンジニアに求められる能力として、はじめに思いついたことは、「文章を作成する力」です。コミュニケーション能力や提案力、プログラミング能力などよく言われる能力も必要であると思いますが、自分の考えを正確に正しく伝えるための書く力はインターネットが仕事に欠かせないツールになったことで重要であると考えています。
そのためには書く(まとめる)内容以前に考える力が重要になってきますが。。。